おはようございます。まだ東京にいます、いくみです。
寒くなって来たので、みなさんもなるべくぬくぬく過ごしてくださいね。
さて、今朝起きたら、義父からメールが来ていました。写真付きで。
”Snowy Sunrise. The view from our kitchen this morning...
(雪の朝日。今朝、キッチンの窓から撮ったよ……)
”Winter has arrived in Edmonton...”
(エドモントンに冬が来た)
――めっちゃ雪!!!!!!!!!!!!!
※わたしは生まれも育ちも佐賀平野なので基本的に寒さに弱いくせに、雪を見るとテンションが上がって触りにいくけれども冷たすぎて後悔するタイプです。
エドモントンは、カナダのアルバータ州です。義父の家の近くには、川や森がたくさんあるらしい。
彼の家は一軒家で、2世帯が暮らせるようになっており、上の階にアナさんと義父。下の階にわたしたちが住みます。地下室にわたしのオフィスがあるらしく、来年出る訳書は、エドモントンの地下室で訳された(もしくはゲラ作業された)ものです。
わたしはカナダには約10年間住んでいたのですが、ずっとトロントで、旅行などもモントリオールやノバスコシアなど、東部に足を伸ばすことが多かったので、西部ははじめてです。ただ、大学生のときにアメリカ合衆国のコロラド州に1年間、ロータリー財団国際親善奨学生として留学していたので、ロッキー山脈のちかくに住むのは2回目。留学時代は気候も景色もすごく好きだったので、エドモントンも似ているといいな……。ちなみに、今の状況は分からないけど、ロータリー財団国際親善奨学生という奨学金は、海外留学のために支給される返済義務のない賞与型奨学金です。もし大学生、大学院生でこのブログを読んでいて、留学したいけどお金がなあ、と思っている人、調べてみてください。
東京をでて、実家がある佐賀にいき、それからカナダに発ちます。東京での生活もあと1か月を切りました。小説と絵本の訳了、そして荷造り。なんとかなる……はず……。
ひとつだけ悲しいお知らせがあります。11月20日に予定されている東京文学フリマは不参加しないことに決めました。引っ越しの荷造りが間に合わないのと、同人誌についてきちんと考えたくなったから。物語を伝えるための形、現代作家の作品を届けるとき、翻訳者が負うべき責任というか、そういうのを考えさせられるできごとがあったのです。わたしは中途半端な気持ちでは動けない人間なので、同人誌LETTERS UNBOUNDからはこの便で抜けることにしました。
ただ、この1便で訳した”不法移民”を父に持つ娘の物語『あなたのやせっぽちパパ』、オンラインハラスメントに詩で立ち向かう「トロル」、そして世代を超えた戦争のトラウマと言語の限界をうたう「ペペ」は、多くの人に届いたらいいなと思っています。書店での販売もあるようなので、もし興味のある方はぜひ、お買い求めください。感想など、気軽に教えていただけるとうれしいです。
それではまた次回。みなさんも無理せずに。Have a good week!