ガザのジャーナリストHossam Shabatさんがイスラエルに標的にされ、殺されました。わたしは彼の投稿を通してガザの状況を知り、寄付なども彼を通して行っていました(マギー・パイの売り上げの寄付も彼に託しました)。
彼はジャーナリストとしてコミュニティをまわりながら、子供たちや困っている人たちが必要なものを聞き取り、メモにしてなんとか助けようと常に動いていました。殺されたとき、彼は幼なじみで親友のMohammed Nidalと車に乗っていました。
わたしは彼が、イスラエルの標的リストにのっていることは知っていました。ここ数カ月は毎朝SNSを開くとき、彼の言葉が更新されていると安堵するのがわたしの一日のはじまりで、彼の訃報をしったとき、それは夜だったのですが、息が止まって変な声が出ました。マイケルが心配して声をかけてくれたけれど、言葉の代わりに嗚咽があふれてそれからはずっと朝まで泣いていました。ジャーナリズムの力を信じていた彼は、この状況が世界に伝われば希望をつなぐことができると、思っていたはずです。彼の死を受けて、世界中で人々が追悼の意を表し、イスラエルに対し怒りの声を上げています。
わたしは、「世界」が何もしていないと思わない。虐殺を止めようと声を上げ続け、動き続けている人もたくさんいる。彼の言葉が届かなかったとは思わない。届いている。届いているからこそ、涙が止まらない。
たくさん彼について書きたいことがありますが、どうしても涙が止まらなくなってしまうので、彼の遺言を翻訳します。
「これをあなたが読んでいるということは、わたしは殺されたということです。イスラエルの占領軍により標的にされ、殺された可能性が高いでしょう。このすべてがはじまったとき、わたしは21歳で、夢みがちなふつうの大学生でした。それからの18カ月間わたしは、この命に与えられたすべての瞬間を、ここにいるみんなのために捧げてきました。刻一刻と深まるガザ北部での恐ろしい現実を記録し、イスラエルが隠ぺいしようとする真実を世界に伝え続けると心に決めていました。路肩で、学校で、テントで、どんな場所でも眠りました。毎日が、生存をかけた闘いでした。もうずっと飢えに苦しんでいます。でも絶対に、ここにいる人たちを見捨てることはありません。
神の御力により、わたしはジャーナリストとして使命をまっとうすることができました。すべてをかけて、真実を伝え続けてきました。そして今、やっと、休むことができます。この18カ月間、一瞬も訪れなかった休息に身をゆだねます。わたしが、わたしのすべてをかけたのは、パレスチナの大義を信じているからです。わたしはこの土地が、わたしたちのものであると信じています。そしてこの土地を守り、この土地の人々に命をとして仕えられたこと、名誉に思います。
最後にみなさんにお願いがあります。ガザのことを話すのをやめないでください。世界が目を背けるのをゆるさないでください。戦い続けて。わたしたちのストーリーを伝え続けてください。パレスチナが解放されるその日まで。」
――これでお別れです。Hossam Shabat, from Northern Gaza
I’ll never ever forget you. Rest in power, Hossam.