いっすいもできず、午前6時に書いてます! 育未です!! おはようございます!!!
眠れなかった理由は時差ぼけなのですが、わたしの時差ぼけではなく、子どもたちの時差ぼけに付き合っていたら、午前5時まで寝ないという悪夢が……! 阿部結さんの絵本『ねむらせやのネミイ』(WAVE出版)にも登場していただき、なんとか今は寝ています……が、わたしは一睡もしていません。涙 この絵本、ネミイがあの手この手で子供たちを眠らせようとしてくれるのですが、その姿が愛らしく癒されます。阿部さんの作品はどれも、やさしさで溢れていて大好き。
さて、この投稿を書いている2日前、佐賀の実家からカナダのアルバータ州に移動しました。旅の合計時間は31時間ほど。カナダ到着の第一印象は、労働者が適当なこと! みんなほどほどにお仕事していて、力が抜けていて、めちゃめちゃリラックス。「不便をかける」と日本では思われるかもしれないこともあるけれど、働く人のストレスレベルの軽減を考えれば、お互いに少しの不便を受け入れていくというのができている感じがして好きです。それから、とにかく子供たちに対するまなざしと声掛けがやさしく、「ああ、わたし、子供育てていいんだな」と思えます。
空港にアナと義父が迎えに来てくれて、まっすぐおうちへ。義父の家に行くのは、結婚11年目にして、はじめて。2階建てで、下階にアパートメントがあります。
わたしたちが住むのは、そのアパートですが、すでにベッドなどの準備はしてあり、子供部屋もかわいくデコレーションされていました。コロナで3年間会えなかったので、たくさん準備してくれたみたい。
朝、コーヒーを飲みながらぼーっと冷たい裏庭を眺めていたら、鳥が飛んできました。見覚えがあるあの鳥は……マグパイ! 2羽!!
One for sorrow, two for joy… 一羽はかなしみ、二羽でよろこび……
ふるさとでは「カチガラス」と呼ばれる鳥。翻訳デビュー作の『星のせいにして』でも重要な意味合いのある鳥で、わたしにとっては思い入れの深い鳥です。極寒の地で美しく生きるカチガラスの姿が、なんだかうれしかった。子供部屋の窓の外には、リスたちが集めた松ぼっくりがひとやまあり、ときどきリスが訪ねてくるので子供たちは大喜び。それから、裏庭の雪の上に細長い足跡を見つけました。鹿かなと思ったのですが、正解はジャックラビット。大きめのウサギです。人目を避けるため、夜間に活動するらしいのですが、早く見たい。
家の近くには、ノース・サスカチワン川の川沿いのトレイルがあります。早速、到着翌日に歩きました。雪の積もるトレイルは静かで、だれもいない。寒さを忘れるくらいの景色に、どんどん歩きたくなった。
夜は、「ペシミスト」というワイン(シラー・米国)を義父が選んでくれて、乾杯。ラベルの絵がとてもきれい。味もベリーの甘さがふんわりとして、少しダークチョコレートのような苦みもあり、すごくおいしかった。おすすめです。
引っ越しも終わり、生活を整えようとしているところですが、来年の夏にまた引っ越す可能性が浮上しました。今度はアジアの国です。マイケルの手術のスケジュールもあるし、子供の学校などのためにカナダに残りたい気持ちもけっこうあるので、話し合いながらまた決めていこうと思います。
なにはともあれ、いつ、どんなことがあるかわからないのが人生。
どこにいても、自分の歩幅、手の届く範囲にあるもの、今の自分が感じられるものをあますところなく感じて、過ごしたいですね。
でもまずは、睡眠第一! みなさんもたっぷり眠ってくださいね。ではまた来週!